こわい夢
投稿者シガさん
2004年05月16日 11:51:53
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おねがい・・・たすけて・・
その時私は、母と2人の弟たちと一緒に真っ暗な狭い部屋に閉じこめられていた。出ようとしてもドアさえ見つからない。それなのに母たちがどこにいるのかは、見えていた。母は笑い、弟たちはないていた。精神的に追いつめられてたのだろう。そのとき、「かたかたかた・・・」と、上で音がした。見上げると、真っ暗なはずの部屋が明るくなり、見上げた先には、木の人形があった。いまでも「かたかたかた・・」となっている。次の瞬間母が倒れた。手には、青色の石のついたペンダントがあった。 ―このペンダントで母を救える― なぜかそうおもった。 「ドアが開いた!」弟が叫んだ。部屋を出たとき、木の人形が笑っているのが分かった。外は、自然に囲まれた、川だった。私はとっさに「青き石よ、緑に変われ」と、唱えた。するといとも簡単に、緑に変わった。次に弟は、「緑き石よ、赤に変われ・・」と、唱えた。やはり簡単に変わろうとしていた。 次の瞬間あの木の人形が笑っていたのをおもいだした。「本当に・・?救えるのか・・な?」私はつぶやいた。だって、こんなに簡単に救えるわけがない。私は弟たちを止めようとした。なのに体が動かない。「ペンダントが赤に・・」弟たちが、言いかけ倒れた。母はそのまま死んだ。私はそのまま動かなかった。
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