こわい夢
投稿者十二夜さん
2003年06月22日 22:51:00
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溶け崩れる体
見覚えのない外観なのに我が家らしい家の2階の窓から、首吊り死体が下がっていた。Σ( ̄- ̄‖) 道路に面している側の窓で、その道路と少し右側に位置した場所で垂直に交わる道路から、遮るものもなくまっすぐにそれが見えた。やけに長いロープで首を吊られていて、その体がもう少しで地面に届きそうな感じだった。服装から察するに、どうやら男性の死体のようだ。 気がつくともう家の中に入っていて、リビングに立っていた。 死体の下がっていた窓はこっちだっただろうかと、恐る恐る目を向ける。 すると、窓の外に手が見えた。だがその向きが不自然だった。直立状態で下がっているはずの死体なのに手だけが見えるうえ、その手は逆さ吊りで下へ垂れ下がっているような状態なのだ。 ……あれ?( ̄_ ̄‖) どうなっているんだろうと思ったその瞬間、その手が動いた。いや、厳密にはその手が動いたわけではなく、何者かが2階から死体を引き上げようとして動かしているようだった。 それでも死体が動いたのかと思った私は、思わず「イヤ〜ッ!!」と叫んで窓から飛び退き、視界にその窓が移らない場所へと即座に移った。 するとリビングだったはずのそこが、まるで飛行機の整備工場のようにだだっ広くて、それでいてほとんど何も置かれていない殺風景な倉庫になっていた。 私の他に、男性が2人傍に立っている。 全く表情のない、それでいて何やら得体の知れない恐怖を抱かせる双眸がじっと私を見ていた。 かなり危険な感じがした。この場から一刻も早く逃れなければいけないと、自分の内から訴えるものがある。それに従って、一歩さがった。 その途端、目にも止まらぬ速さで動いた2人は私を挟むようにして立ち、いったい何をされたのか、自分の全身が溶けて崩れていく感覚に陥った。 それは気のせいなどではなく、急速に人間ではなくなっていく私。 そして手足の感覚もなくなり、次第にコンクリートの地面が近づいてきて、最後にはの地面に融合するかのような不気味な感覚が全身を襲い、視界がひしゃげて暗転した。 ハッ、と目覚める。当然、私は何の変化もなく存在していた。 夢なのに、あまりにリアルな感覚と視覚はちょっと迷惑かも……。(T_T) 怖かった………………。
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