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こわい夢
投稿者IDdragonさん
2009年12月06日 07:42:19
バーン

この夢には2つの視点がありました。実際に夢を体験している自分と、その夢を自宅のテレビで映画としてみている自分です。実際はこの2つの場面を同時に感じているような気分でしたが、より難解になるのを防ぐために、はっきりと覚えていてしっかりと理解しやすく整理できる部分だけを書きたいと思います。現実的解釈や文面の詳細化などの改変をしています。



曇った昼頃、私は自分が住んでいる場所より少し坂を下った所にある商店街(実際にある)に友人数人と出掛けていた。
自分たちの話はある話題で持ちきりだった。この街で起こる怪奇現象、自宅から近いにも関わらず初耳であったが、聞いた話では、それこそ、ニュースで取り上げられないのが不思議なくらいの規模だった。
「警察に行って詳しく訊くべ」と友人の一人が言う。
自分たちは既に探偵のようになっていたが、こういうのは色々とわくわくするものだ。
都合良く、その側を警備員らしきおじさんが通り過ぎた。見計らって、話しかける。


「あの、すみません。」
「ああ、こんにちは。」
「ちょっといいですか。最近、ここで変な事が起こったりしませんでしたか?」
「なんだ君たち、聞いたことないのか。そうだな・・・」
意外ときっぱり話すなぁー。
「あれはハッカーか何かの仕業か、とにかく『バーン』と聞こえたら逃げるんだ。」
「・・・えっと、どういう事でしょうか?」
いままでは気付かなかったが、周囲にある消火栓や木には、表面がひび割れた、比較的大きな腫瘍みたいなものができている。気味が悪い。
「ほら、きたぞ。」
警備員さんの言葉にはっとした瞬間、それまで明るく普段通りの街の雰囲気が一気に静まりかえった。どこからか赤い光が、いや、これは大気がまんべんなく少し赤みを帯びているようだ。ただ固まって、誰も何も言わない。
かすかに音楽が聞こえてきた。ダンサブルな音が次第に大きくなってゆく。それと同時に地震のように、地面が、マグニチュードが徐々に大きくなってくるのが分かる。
その瞬間だ
「Burn・・・」
外国女性のような声で、寂しく、一言、歌ったように聞こえた。
腰が抜けそうになったが、正にこれかと思い、走り出したとき、止まっていた時が再び動き出したように、周囲の人は慌て騒ぎ出した。
そのせいで余計、パニックになり、地面に翻弄される千鳥足で、近くにあるスーパーマーケットに急いだ。
途中にある消火栓が大きく膨れて、爆発音とともに激しく水をまき散らした。遠くで怒鳴り声が聞こえる。
「もう大丈夫だ!これは一日一回だから、もう収まるはずだ!」
さっきの警備員さんの声だ。言っている意味がよく分からない。事態も一向に変わらない。


店に入ると、ほんの少し気持ちが安らいで、壁に背中を預けながら、続々と店内に押し寄せてくる避難者を何も考えずに眺めていた。私は、特に被害を被ったわけでもないのに、服や体など、ボロボロであった。物事を整理するのも今の状態では難しく、ただひたすら、意識は遠のいていった。
「どう考えてもハッカーには専門外だと思うけど」


ふと目を覚ました。ああ、寝ていたのか。頭が痛い。
辺りを一見見回すと、コンクリート造りの廃墟のようで、銃弾をうけたようにぼこぼこ劣化した壁は、ひび割れて陽が洩れている。店とはまた場所が違うみたいだ。
特に疑問にも思わず、歩き回ってみると、やがてリビングのようなサイズの部屋に出た。一戸建ての住居だったのかもしれない。窓はすべて割れ、床は紙などがぐしゃぐしゃと張り付いていた。窓枠から見える外の景色は、砂漠のように黄土色一色で、何もかも荒廃しきっている。
階段が見当たったので、登ってみると、一階と同じような様子があった。
薄くて雑なコンクリートの仕切りの向こうには、インドな格好をした二人組が、窓から外に向かって銃を撃っている。近づいてみても、ゲームのプログラムのように、ただひたすら、こちらに一瞥もせずに、ひたすら、銃を撃っていた。
どっちかというと半ば呆れたような感情が胸にあった。
どうしていいか分からず、とりあえず一階に戻ろうと思って、階段を下りると、思わず硬直した。
数メートル先に、人の形をした焼死体のようなものが、一体、立っている。全身黒こげで、幾重にも交差した赤い筋が、浮き上がり、手足を奇妙な方向に曲げてキリキリと動いている。無い目でこちらを見ているようだった。
私は視線すらちっともずらせなかった。体中恐怖で満たされて、腰が抜け、床に座り込んでしまった。
その瞬間、”あれ”は、何人もの人の叫び声を重ねたような、もの凄い咆哮をあげながら、こちらへ猛スピードで駆け抜けてきた。
肩をがっしり捕まれてからダイナミックに振り回され、壁に思い切り打ち付けられた。
その後すぐに、気絶寸前の自分に、もの凄い形相で近づき、何かを言った。
もう何も覚えていない。



一通り見終えた私はテレビの電源を消した。自分で自分の映像を見ていたわけだが、特別、何も思わず、ごく普通の映画を見ている時の感覚だった。姉は欠伸をしている。
私は準備もせず、ただおもむろに、ふらふらと外に出て行った。家の前にはいつの間にか姉が、犬を入れた籠を足下に置き、突っ立っていた。別に気にも留めずに私は煙草を取り出し、それをふかしながら、遠くの山の麓を通り過ぎる列車をぼーっと見ていた。会話はなく、ましてや風の音などもなにもしない。
しばらく経った後、周りの家から住民がわらわらと出てきた。何か様子がおかしい。
その光景には私はさすがに、
「おい!犬連れて中に入れ!」
と、姉に叫んだ。
無言でそれに応対し、そろそろと家の中に入っていく。
私は風除室の部分で周りを確認してから玄関に入った。
何が何だか分からなかったが、焦っていたのは確かだった。姉は靴棚の所に立っていた。
「鍵!」
何が言いたいのかよく分からなかったが、姉は玄関の扉の指差している。
しまった、と思った時にはもう遅く、扉がスローに開かれていく。鍵をかけ忘れたのだ。急いでドアノブを掴み、引いたが、隙間からはもう既におじさんのような人が顔を覗かせ、薄笑いしている。
あっという間にドアは引き戻され、大きな糸ばさみをカチカチと鳴らしながら気味の悪い笑みを浮かべていた。
白塗りの顔に、目から血を流して、農民のような格好をしていた。
私は咄嗟に掴み掛かって、その大きな糸ばさみを叩き落としたが、どうやらもう一つあったようで、素早く取り出してから斬りかかってきた。
瞬きをした瞬間に、姉が、いきなり目の前に立ちはだかっていたのだが、私は急に息が苦しくなって、暗転したと思ったら、夢が覚めた。


こたつの向こう側には、先ほど夢で見た姉が、横になってテレビを見ていた。本当に夢で良かったと思う。
最後に、ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました。何かに書き記すべきだと直感で思ったのですが、説明するのが下手なので、似たようなフレーズを何回も繰り返すような汚い文面でしたが、話の光景が頭の中に浮かんで、分かりにくくなければ、それで充分うれしいです。


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