こわい夢
投稿者亜希子さん
2009年11月05日 08:42:55
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続・溶けてしまう
友人に貰った色褪せたボタンフライの４パッチポケットベルボトムジーンズを穿くたびに見る全身が溶けてしまう夢を１年前に投稿した。３か月程で悪夢を見なくなり、そのジーパンを時々穿いていたら、昨夜長い嫌な夢をみた。
地下鉄で隣に座っていた中年女性に「そんなジーパン穿いていたら身体が溶けるよ。」と言われ、憤慨しながらマンションに帰ると、私にジーパンをくれた友人が訪ねて来た。友人が怖い顔をして「あの人に言われたなら１週間後に亜希子は溶けて死ぬよ。でも私に６日間毎日溶かされたら死なずにすむよ。」というなり私に抱きつくと、私の身体は音をたてて溶け崩れた。次の日、私は何事も無かったかのように目覚めたが、仕事から帰ると昨夜の友人が訪ねて来た。私が友人が中に入ることを拒絶すると、扉の向こうで音がして、ドロドロの液体が扉の下の隙間から流れ込み、そのまま私を覆い尽くして跡形もなく溶かしてしまった。３日目は、気分が悪くて早退すると、友人は玄関の前で待ち伏せしていた。友人に抱きつかれて壁に押し付けられ、私はそのまま立ったままで流れ落ちた。４日目の朝、気配を感じて目覚めると私の身体を跨いで友人が立っているのが目に入った。友人は「溶けてあげる。」と言うとそのまま崩れ、寝たままの私を覆って流れて行った。友人が流れ去ったあとには私の身体は骨も残っていなかった。５日目は友人の溶けた身体の混じったコーヒーを飲まされた。食卓の横の鏡に、座ったまま溶解して机や椅子の上を流れて拡がっていく自分の身体が映っていた。６日目「これで終わりよ。」と友人が言って、私と同じジーパンを穿いて目の前に立つと、その姿を見ただけで私の身体は跡形もなく溶け尽くした。
最後の日、地下鉄に乗っていて、扉の窓に映った自分の姿を見て私は息を呑んだ。「そんな。」私は、急速に近づいてくる電車の床を見てていた。駅に着いて扉が開くと、ドロドロに崩れた私の身体が線路の上に流れ落ちていった。叫び声をあげたら目が覚めた。
私はジーパンを穿いたまま机の上で眠ってしまっていた。ふと気がつくと、太腿の内側の縫い目が大きく裂けていた。不思議な気持ちを抱いたまま、今朝、このジーパンを捨てることにした。
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