こわい夢
投稿者からすさん
2006年07月15日 13:03:17
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理解する夢
知能発達の遅れている子っていますよね。いわゆる知恵遅れの子。今では、知恵遅れと呼んではいけないそうですが呼び方が変わっても本質的には何も変わりません。僕は昔からそういう子と接する機会がありましたが、彼らの様になってしまったらどうしよう…という恐怖感がありました。彼らは僕らの言っていることが理解できていないでしょう。何故なら言語理解能力に欠けているから。しかし自我は明確にあるのだと思います。むしろ彼らは僕らには感じることの出来ない精神世界を持っているのではないかと思うときが有ります。彼らは、言語や記号でしか物事を捉えることの出来ない僕等とは全く違う世界・次元で生きているのではないかと思うようになりました。
夢の中で恐ろしいことを感じました。自分の思っていることが全くそのとおりになってしまうのです。青信号を急に赤に変えることも出来るし、赤ん坊を泣き止ませうことも出来ます。全てを予知することが出来る…。それは決して言語で理解できるものではありませんでした。もっと抽象的であり、全体的であり、雰囲気で理解できるものでした。 その時、言語・記号・言葉、そういったもの全てが自分の中から消去されていきました。そして意識が凄い勢いで消えていくのが分かりました。僕は自我を永遠に失ってしまうという恐怖の中で、或る一つの理解を感覚的に聞きました。 「お前は知らなくてもいい事を知ってしまった」 この言葉はハッキリと言語にはなっていませんでした。ただ単純に感性で理解したのです。 その後僕は家族によって病院に運ばれ、意識を取り戻しました。 しばらくは何度も発作に襲われましたが、今では改善しつつあります。 夢とは、発狂を秘めた恐ろしいものです。 僕が思うに知恵遅れなどと呼ばれている人は、夢で理解してしまった世界から帰ってこれなくなってしまった悲しい人たちなのではないでしょうか。
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