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こわい夢
投稿者柚太郎さん
2006年02月28日 12:12:30
現代お伽草紙

精神的にダメージの深い夢だった。特に何が怖かったのかは説明しがたい。とにかく目が覚めた今でもピンと張り詰めたえも言えぬ恐怖はなかなか拭い去ることは容易でない。これを的確に言うならば、夢が怖かったというよりも、あまりの緊張感に、精神の正常を保つ“何か”が壊れてしまうのではないかという懸念の恐怖、である。さっきも書いたが現に、今これを書き込んでいる今も、精神の疲労困憊、という表現がピッタリくるようなそんな状態だ。
※この話は相当長く、その上意味が分からない個所もあると思うので、興味ない人はこの時点で読むのをやめることを勧めます。

その夢の主人公は僕ではなかった。全然見知らぬ人であった。彼の母がコタツで熱にうなされて寝込んでいて、彼とその弟は夢にうなされる母親に水をやったり、掛け布団を被せてやったりしていた。出来ることはそれくらいしかなかった。そのうちに母親はうわ言で“お伽噺”を話し始めた。それはまるで独り言のようでもあり、また、主人公たちに話しかけてくるようでもあった。夢が醒めるまでに三つのお伽噺を聞いたのだが、正直な話最後のお伽噺以外は粗方忘れてしまったので詳しく説明する自信が無い。だから、最後の話だけ書こうと思う。母親の話すお伽噺は、いつしか主人公達の世界とお伽噺の世界(母親の夢の世界)とに混合していく。とにかく主人公達は母親のうわ言に優しく付き合ってやっていた。
「あるところに、柚太郎(つまり、僕)という男がいるの。彼は海外のロックバンドのライブに行ったのね。……」

夢は母親の世界に覆われ、いつの間にか主人公は僕に変わっていた。ロックバンドの名前はJoy Divisionという。ボーカルのイアン・カーティスは1980年に首吊り自殺をしている。その死んだはずのイアン率いるJoy Divisionが当時のままの若さで2006年の東京に来日、ライブを決行したのだ。熱狂的ファンである僕はイアンに向かって絶叫した。「Ian, I love you! Dont commit suicide please!!(和訳;イアン、僕は貴方を敬愛している。どうか自殺なんてしないで下さい)」その時、歌っていたイアンは唖然とした顔で僕の方をしばらく見ていたが哀しそうな顔をしたかと思うと、身をひるがえし舞台から去って行った。イアンは帰ってこなかった。だから、ライブは中止になった。

そのライブの帰りに道に迷い、弥生時代の邪馬台国に時間移動してしまった。邪馬台国の貧相な小屋(一応宮殿)では、老婆の卑弥呼とその他6人が会議を開いていた。ここでの(母親のお伽噺の中の)卑弥呼は弟以外にその姿を見せなかったと言われる定説を覆し、他の6人の家来達にその姿を曝け出し、なかなかアットホームな雰囲気で会議を進めていた。

「……、『結局ワシが冬眠して200年後位に目覚めれば良いのであろう?』と、卑弥呼は皆に申しました。すると皆が厳かに頷いたので、卑弥呼は『よし決まりじゃ。ワシは今から冬眠体勢に入る。皆の者、準備せい。おっとそこの小僧、柚太郎とか言ったな?ワシは冬眠したい。この“電子冷蔵庫”にワシを入れて、その後“金庫”にしまってくれんか』。柚太郎は素直に頷いて、冷蔵庫に卑弥呼ババーを押し込むと、金庫に入れました。冷蔵庫って、内側からは開けられないのよね。だから卑弥呼ババーは寒いやら狭すぎて怖いやらで、冷蔵庫から出ようとしたんだけど、出れないの。そして死んでしまったわ。』
いつの間にか夢は最初の舞台(シーン)に戻っている。主人公と弟は、熱にうなされた母親の訥々と話すお伽噺を聞いている。恐ろしさを感じ始めた主人公兄弟に、母親は
「ねえ、ウチの台所の冷蔵庫見てきてくれない?」
と二人に言った。二人がしぶしぶ台所にに行くと、冷蔵庫が揺れてガタガタと音がする。老婆の声も聞こえてきたような気がする。二人は真っ青になるが、弟は「ねえ兄ちゃん、卑弥呼は死ぬんだから平気だよね」と少し平静を装って聞いた。「ああ、お母さんの言う通り、冷蔵庫は内側からは開けられないんだ。例えこの冷蔵庫の中に人がいても、出てはこれないよ」主人公も答えた。しかし内心は酷く怯えていた。コタツにいる母に報告しようと居間に戻ると、コタツの母の姿は消えていた。再び台所でギギギ…という何かを開く音がした。二人の兄弟が台所を恐る恐る振り返ると、…青色にミイラ化した母親が立っていて、見る人を発狂させるほど不気味な笑顔で微笑んでいた。
ミイラ化した母親は、コタツで震える兄弟の元に、ぎこちなく歩きながら戻ってくる。そして何事もなかったかのようにコタツに潜り込み、今にも泣き出しそうなくらいに怯える兄弟に向かって言った。

「ハイ第三話・『卑弥呼伝説』終わり。次は第四話・『噛む子犬』よ」
。」

(夢を見ている張本人の僕としては恐怖による精神困憊の度合いが強くその状態が長く続きすぎたことで、睡眠状態にあるにもかかわらず現実世界で失神しそうになっていた。)

夢の中で、母親はもう第四話・『噛む子犬』を話し始めている。母親は既に元の状態にもどって目を閉じながら熱にうなされた戯言のように四話目を話し出している。

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ここで現実の僕は、これ以上こんな夢を続行させていたら、現実の世界でも恐怖のあまり発狂しかねないと懸念して、無理やり目を覚ました。しかし、その恐怖は既に持病のパニック障害の軽い症状を喫していた。薬を飲み、少し休み、…今それが収まったことを確認してからここに書き込んでいるしだいです。こんな風に病気と絡んでくる夢はたまにありますが、まあ、もっと酷いときもありますが今回のも結構しんどかったです。


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