こわい夢
投稿者優さん
2005年10月16日 19:51:48
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赤い女
季節は冬。クリスマスに近い日だった。
私は実在する、とあるデパートで数人の友達と買い物をしていた。
蒸し暑くて、混雑している店内をしばらくうろうろする。
それから雑貨屋でクリスマスプレゼントを買うことになったので一階へ戻った。
帰りの電車の時間が迫っているのになかなかプレゼントが決まらない。
友達にせかされて、狭い通路を後ろ歩きででると
「ドン」
と誰かにぶつかった。
「ごめんなさい！」
振り向くと、真っ赤なコートが目に入った。
ぶつかった女は膝までの真っ赤なコートにロングブーツという格好で、
髪の毛は腰まである。
しかも身長が180センチくらいあった。
手をポケットに突っ込んでうつむいて歩いてたために顔が全く見えない。
ゆっくり、ふらふらと歩いている様子が不気味で、ヒヤッとしたというか、
「なんかヤバそうだ」と思った。
謝ってもなんの反応も無く女が通り過ぎるのをみて、
そっと反対の方向へ歩いた。
鳥肌が立って冷や汗もかいていたけど、何事もなかったように歩いた。
友達もなにもしゃべらないでついてくる。
このとき自分でうっすら夢だと気付いていて、だから
「これで終わるはずないよな」と嫌な予感がした。
うしろを振り返ってみると、ゆっくりこちらに向き直る女がみえた。
まさか。
さっきよりも遅い歩調でついてくる。
おかしなことに、真っ赤なコートで長身なのにも関わらず
周りの客は女に気付いていなかった。
「やばいよ。」
と友達が口々に言う。
早足で店の出口に向かって逃げた。
いつまでもついてくるのでついに走りだすと、女はスキップでついてきた。
手をポケットに突っ込んだまま、髪を振り乱して。
怖くなった私達は全速力で走った。
途中振り返ると、友達がひとりいない。
そうしてうしろからひとりずついなくなっていって、
私ひとりになった。
すると女が立ち止まって、背後からじっと睨まれた。
金縛りのようになって動けない。
「も、おわりにしよおぅ…」
そう頭のなかで声が聞こえて、もうだめかと思ったとき気配が消えた。
一瞬、え…？と思った。
「助かった…？」
でもまだ金縛りがとけない。
ちらと目のはしに赤が見えた気がした。
上を見ると天井の隅に女が…。
ここで終わりです。
この夢見てから赤恐怖症です笑
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