こわい夢
投稿者SOUTENさん
2005年08月20日 00:24:26
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_繋がり_ (長文故に要覚悟)
4〜5年前に見た夢で未だに忘れられない夢です。 母校二俣小学校の南校舎に僕はいた。西側の階段を上ろうとすると、上から女児が駆けて来て、踊り場から踏み外し転げ落ちた。脚を怪我した様だ。他の児童達が駆け寄り、その中の男子が背負って保健室へ歩いていった。 僕は観ているだけだったな、そう思い上階へ歩き続けた。そのあいだに過去のことが自然と頭をよぎった。いろいろと。(ここは省略) 3階に着き北校舎への渡り廊下を歩いた。児童が元気に遊んでいる。昼休みのようだ。少し歩くと異様な光景を目にした。 赤子が渡り廊下の手すりの上にいる。誰もそれに気付いていない。しかし何故か僕に危機感がない。赤子まで2mぐらいの距離に近付くと眼前の危機感が突沸した。 慌てて一歩大きく踏み出し赤子に腕をのばしたが、それは空を切り赤子は消えた。 まさかと思い、身を乗り出し下を見ると赤子が地面に血海を広げていた。 頭が割れている。死んだ…。僕は言葉もなくただ呆然としていた。 急に背後から暗くなり場面が変わった。夜だった。僕は実家の近くの鹿島橋、その車道の真ん中に立っていた。背景に灯りはなくその橋の鉄骨と車道、そして対岸の椎ヶ脇の山のシルエットだけがうっすらと見えた。目の前に10才ぐらいの少年が背を向けて座っていた。 「このままじゃ」少年は呟いた。小さいが、はっきりと聞き取れる口調だった。 「誰とも繋がりを持てないよ。…ずっと1人だ。」その言葉や光景に少し恐怖した。
目が覚めた。僕の部屋だ。赤電球が僅かに部屋を照らしている。外が暗いので3時ぐらいか?変な夢だったな。と思っているとテレビ前の置いてあった携帯が鳴った。誰だ?夜中に。と携帯を手に取った。通話中となっていた。ボタンを押してしまったらしい。「はい、どちら様ですか?」 「すみません、何処の人ですか」 え?何?高い声、女? 「彼女とかいますか」と畳み掛けてきた。悪戯か?と思った時に気付いた。声が山彦の様に木霊していた。ん?携帯の調子が…?「いるよ」ととりあえず返す。 「友達はいるの」と更に喋る(失礼な)女。木霊は更に大きくなった。 あの少年の声だ!はっきりと聞き取れた。どう言う事か木霊の声は少年だ。真っ白になり慌てて通話を切る。しかし女の声は消えたが少年の声はまだ聞こえる。 どう言う事だ!?通話は切った。携帯も置いた。僕は耳を塞いだ。だが声は大きくなり更に畳み掛ける。 「結婚は」「子供は」「兄弟は」「親は」とそんな類の言葉が何重にも響く。 鼓膜を通さず頭に直接響く。その恐怖に耳を塞いだまま膝をつき丸くなった。しかし目を閉じると、少年の声だけなってしまうので目は見開き足元を見続けた。 「繋がりが」「1人だ」と聞き取れたのを最後に恐怖のあまり嗚咽してしまった。
布団を跳ね飛ばす勢いで起きた。心拍が速い。見回して周りの現実を確認しながら深呼吸した。先ほどの夢と同じだった。赤電球、暗い外、自分の部屋。違うのは携帯が枕もとにあること。なにより先ほどにはない現実感。携帯を見た。3時近かった。睡眠中の着信は無かった。しかし今着信が入るのは怖すぎるので、電源を落とし、テレビの無い方にベットから投げた。ガタンと音が鳴りビクっとした。 今でも悪夢からの目覚めとしては絵になるんじゃないかと思うぐらいの夜中の荒れた目覚めだった。それから暫らくしての僕はちょっとした転機を迎えました。 超長文を最後まで読んで下さりありがとうございました。
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