こわい夢
投稿者とぅーびぃさん
2004年06月20日 01:49:51
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覚めない悪夢
ちょっと長くて、すみません。
夢の中で、たまぁ〜に「あ!これ夢なんだ。」と気付くこと、ありませんか?私は、割とこれが頻繁に起こる奴です。そして、そうなった時に、ごくたまに自分で自分の夢を思い通りにすることが出来ます。数年前の夏、一・二週間の間に、何回か立て続けにこれが出来たことがありました。これは、そんな時に見てしまった夢の話です。
何故か、小学生頃に住んでいた家で、リビングのコタツの上に腰掛けている彼女(S美とします)と話をしていた。すると急に「あ、これ夢なんだ。」と悟りました。でもそう思ったか思わないかの内に、S美の顔が何か変なのに気付きました。すぐ目の前にいるはずなのに、遠くをみるように目をこらしました。何だか、顔の所がぼやけてるみたいで、良く見えなかったからです。
するとその内、S美の目が、なにかすごく異常なのが分かり、怖くなってきました。でも動こうとしても、いつの間にか身体は硬直し、ピクリとも動けません。金縛りにあっていました。周りの空気も、さっきまでは明るかった様な気がしますが、いつの間にかうす暗くなっていました。
彼女の顔は、もう彼女の顔ではなく、いやそれどころか、人なの?と思いました。顔全体は、相変わらずボンヤリしているが、その目だけははっきりと見てとれた。すごく無機質で、無表情、ほぼ真横に伸びたような、異常なまでのきつね目、でも黒目だけがギロンと丸くそこにあり、気持ち悪かった。そしてその目は、こちらをじーっと見つめている。ほんとにただ、じーっとこっちを見てるだけ。そう、この異常な目がはっきり浮かんで見えた時、「これヒトじゃない」、「ヤバイ」と感じ、逃げようとしても体は、さっきよりも硬直してるみたいにも感じた。
すごく苦しくて、とにかく、何が何だか解らなくて怖かった。すごい強い恐怖感に全身、苛まれていた。夢の中なのに、汗ばんで、自分の体が異常に力んでいるのを感じた。その瞬間、「それ」は、にーっとわらった様な顔になり、話しかけてきた。でもそれは、顔の位置はそのままなのに、なぜかすぐ耳元でささやく様な声で聞こえてきた。たったひとこと。「だから、こうなるんだよ・・・」って。しかも全然別人のおとこの声で。
もう恐怖以外何も感じていなかったと思います。でも、なぜか言われた瞬間、それがどういう意味なのか、理解していたような気がします。そして、「それ」は、突然私の顔を覗き込んで来るようにして、ぬーっと顔をよせてきました。はっきり言って、この時、気を失いそうでしたが、それすらも「それ」は、私にさせてくれなかったように感じました。でも、なんとか目をとじる事は出来て、「それ」の顔が、自分の顔のすぐ前にあるのを感じながら、「目、覚めてくれ。目、覚めてくれ。」と、心の中で言ってました。
夢からは覚めなかったけど、目をあけると、いつの間にか場面は変わってとても明るくなっていて、「それ」もいなくなっていました。見たこともない、誰かの家のキッチンで、友人Yがなぜかお茶を煎れていた。私が、彼に近寄り声を掛けようとしたら、Yは、こちらに振り返ろうとしました。その時、嫌な予感がしましたが、振り返ったYの目はやはり、冷たいきつね目で、無機質にこちらを見ていました。そう、とても言葉では表現できない、あの異様な目が、こっちの方をじーっと。
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