かなしい夢
投稿者AYNさん
2004年06月06日 11:57:19
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彼女の正体
自分には女の子の友達がいた。髪が長く、泣き虫で、何より、6本指で、背中にネジがあった。 ある日、2人で博物館へ行った。地下に行こうとすると、彼女は、「行きたくない」と叫んだ。自分は、そんなこと気にもとめず、泣きじゃくる彼女を引っ張り、地下へ進んだ。いつものこと。そう思った。するといきなり、テレビがつき、アナウンサ−が明るい声で原稿を読み始めた。 「世界初!指の6本ある、ロボットが、博物館に飾ることになりました!また、背中に・・」 振り向くと、彼女は、声もたてず泣いてた。そして口を開いた。「アソビタカッタ。ネジガツケラレルトキイタカッタ。ミナ、ドコニブツケテモヘイキナカオシテタ。キミニカンシャシテル。フツウノヒトトオナジヨウニ、セッシテクレタ。アリガトウ。」彼女は、消え、光となった。つけてたマスコミが、マイクを突きつけた。自分は叫んだ。彼女が聞いてる気がして。地下に行かなかったらどんなに良かったか・・ 叫んでいるとき涙があふれ出た。そして、彼女はもういない。すごく悲しかった。そのとき、目が覚めた。まだ悲しくて泣いていた。自分は、ふと思いだした。幼いころ、人形を、引っ張り合い腕がのいたことを。古い人形を取り出してみた。のいた部分から、綿が出ていた。自分は握りしめ心の中でごめんとつぶやいた。叫んだ言葉は、はっきり覚えていた。「物を大切にしてください!!人と同じように命あるものを!・・ずっと、・・・ずっと!!」
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