*夢投稿コーナー*
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□人違い
おもしろい夢さん
2010/08/01 02:26:44
突然友達のMちゃんから、銀座ブラしたい。という電話が来た。
家が銀座に近い私は、次の休みに彼女を銀座に案内する事になってしまった。
お昼ごはんを一緒に食べたい。との要望だが、良い店がぱっと思いつかない。
ネットで調べてみたが、あまりピンと来るお店も見つからなかった。
仕方ないなぁ。早めに行って、周辺の店でも下見して来るか。
と思い、当日は30分くらい早く銀座に向かった。
高級料亭、イタリアン、ファーストフード、と3、4件見て周り、
待ち合わせ場所に帰る途中で定食屋さんを見つけた。
何気なく覗いてみると、店員のおばちゃんに客と間違われて店中に引きずり込まれてしまった。
断って、店を出るかと振り返ると、Mちゃんが後ろにいた。
「うわっ!!いつのまに!?」
「ふふふっ私は神出鬼没なんだよ!」
「いや、ぜってぇ後付けてきただろ。何時から…」
なんて話していると、店の奥から中学生の男の子がやってきた。
彼はMちゃんの方を見ながら
「あ!ツトムじゃーん!お前どうしたんだよー!」と言ってきた。
勿論Mちゃんは女の子だ。
ただ、中性的な顔立ちで、胸も小さく、今日はTシャツとジーンズ姿だったので、男に見えなくもない。
ノリの良いMちゃんは顔色一つ変えずに声は出さず、「よっ!」って感じに片手を挙げた。
「なぁツトム、お前どーしてたんだよ」
声でバレてしまうので、返事の代わりにMちゃんは無言でそっぽを向いた。
「あ!!お前、この前のまだ気にしてんのかよ!!あれ謝ったじゃんか!!」
と、中学生は思い当たるものがあるようで、そんな事を言った。
私は笑いを堪えながらやり取りを見守る。
すると、中学生の友達らしい男の子がもう1人現れた。
「よぉ、ツトムー。お前今までどこ行ってたんだよー」
会話の内容からして、最近ツトム君は友達に会わず、音信不通らしい。
Mちゃんは、そいつにも片手を挙げて挨拶し、少し考える素振りを見せて、
「……実は…声帯の病気で声が…」
と、普段でも出したことの無いかわいい声で喋った。
「えぇぇぇぇ!!??ツトムの声、すっげーカワイイ!!!」
と中学生たちのテンションが上がる。
「ちょっ、もう一回聞かせて!!」「それマジで!!?」
と、カワイイ声がかなりツボだったらしい。
おぉい!!そこかよ!!と、私はツッコミを心のなかでして、吹き出してしまった。
「あ。ツボに入ってる」
とMちゃんが普段のハスキーボイスでぼっそと喋った。
そのギャップがさらに可笑しくて、私は店の床に倒れこみながら、腹を抱えて大爆笑した。
中学生達が、この人、何笑ってんだ…?という目で見てきたが、止まらなかった。
黒いタイル貼りの床と、木のテーブルと椅子、覗き込む3人と蛍光灯を見ながら笑い転げ、目が覚めた。
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□沙菜さん
2010/10/23 00:31:35

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