*夢投稿コーナー*
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□逃げられない
こわい夢さん
2006/08/17 09:00:36
おそらく戦時中、どしゃ降りの雨の中私は深い夜の森で身を潜めていた。
目の前の道を、ひどく怯えた若い二人組みの兵隊が通り過ぎた。その後、道端の草むらから、そこに隠れていたらしい子供が顔を出した。
彼は幼かったが、少なくともさっきの兵隊ほど怯えてはいなく、ある一種の決心のようなものを顔に浮かべていた。
場面は変わり、どうやら私と彼は敵に捕らえられてしまったようだった。その場所には、私達の他にもう一人捕まった男がいた。
少しすると棍棒を持った男がやって来て、子供の頭を二回それで殴った。とても鈍いく重い音がした。
彼は死んでこそいなかったが、血を流し瀕死のようだった。もう一人の捕まった男はぐったりした子供を抱え、殴った男に何か叫んでいた。
殺される、と私は恐怖した。私は二人を見捨てて逃げた。一瞬、子供を連れていこうかと思ったがそのまま逃げた。なんて自分は最低な人間なのだと思った。
しかし、大きな音でアナウンスが入りこう告げた。「お前は逃げられない、逃がしてしまってはもったいないからな」その通りどこにも逃げ場などなかった。
私は走った。裸足だったが構わず無我夢中で走った。窓を見つけそこから脱出を図ったが、どうしても開かなかった。
殺される殺されるいやだ殺されたくない。だが多分、この後捕まるのは時間の問題で、私はきっと殺される。その事実に絶望した時、目が覚めた。
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