*夢投稿コーナー*
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□遅い新幹線
こわい夢さん
2005/01/12 00:10:33
異常に鮮明に覚えていました。

何故か高校生の自分と、おそらく友人であろう見知らぬ人と一緒に家とは反対方向へと帰宅する。
何故か地元のローカル線の線路を私の背後方向から新幹線が向かってくる。
新幹線なのに鈍行並みかそれ以下のスピード。
車内がよく見える。
座席は満席。
白っぽい服を着た人々。
何故か全員がオールを漕ぐ動き。
何故か聞こえてくる、感情のないスローな歌。
ヤバイ。
見てはいけない。
という直感。
視線を向けなくても脳裏に浮かぶ鮮明な映像。
髪の長い車掌らしき痩せた女。
車両の最後尾には、乗り切れなかった人々がしがみついている。
あぁヤバイ。
死者の舟だ。
直視したら連れて行かれる。
じっとこちらを見つめる女。
「あの新幹線に乗りたい」
ふいに隣りの友人が呟く。
「やめろ。見るな。ヤバイから絶対見るな」
感覚的に車掌と目が合う。
速度を緩める新幹線。
目前のドアが開く。
車掌が風に乱れる髪も気にせず問う。
「この舟に乗らないの?」
友人よりも早く答える。
「乗らない」
乗りたそうな友人。
「乗らないの?」
「満員じゃないか。車両が五つ空くまで乗らない」
「…降ろしてくるわ」
スピードを上げて遠ざかる新幹線。
戻ってくる前にこの沿線を離れなければ。
そう思いながらも、人形を繋げる作業に手間取って早くは歩けない。
人形?
いつ渡されたのかもわからない、人の形に模った白い針金。
それを長い棒に等間隔に留めていく。
何故か、新幹線が戻るまでにこれをやり遂げておかなければならない事を理解している自分。
カチ、カチ、と留めていくうちに気付く。
あぁコレは、さっき電車に乗っていた人達だ。
気持ち悪い。
恐ろしくて、足と手の動作を速めた。
遠く背後に感じる、新幹線の迫る気配。
早く。
早く!
あと少しで終わるという時。
友人が人形のひとつを手から滑り落とす。
それは線路へと落ちた。
もうすぐ新幹線が来る。
「俺が取ってくるから、ここで待ってろ」
上り坂になっていた道路と、それに沿わず平坦に走る線路の高低差。
線路から遠ざかる安心感が、一転焦燥感に変わる。
もうすぐ新幹線が来る。
柵をつたって線路まで降りる。
その途中、二人の男の声が聞こえた。
「誰だ、不味い事をしたのは」
「取り返しがつかんぞ」
道路に待つ友人の元へ駆けつけたらしい気配。
事情を知るらしい人物。
ここを乗り切れば何とかなるかもしれない。
線路へとたどり着く。
だが人形は柵の向こう側。
もうすぐ新幹線がくる。
気配を感じる。
早く!
間に合わない!
柵の隙間から手を伸ばす。
あと少し。
届かない。
ゴウと背後に風を切る轟音。
シュウと洩れる空気の音。
見なくても解かる。
「…空いたわ」
真後ろに、女の声。

で、目が覚めました。
あ〜〜〜怖かった!!!
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売らないしさん
2005/02/13 01:48:37

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